今年の歌舞伎初めは新国立劇場の初春公演『 通し狂言 彦山権現誓助剣』
通称『毛谷村』の通しです。
毛谷村六助 尾上菊之助
お園 中村時蔵
京極内匠 坂東彦三郎
通常歌舞伎で『毛谷村』というと『杉坂墓所』『毛谷村』だけなので、通しで観るとまた違うものになります。
今回新たに加わった発端の『彦山権現山中』、私は初めて観た『郡家城外』などで、知らなかった『毛谷村』の全体が見えて興味深いものでした。
面白かった!
親を殺されたお園という女武者?の敵討ちの話だということが実によくわかります。
今回は六助よりもお園の方が目立つ感じで、器量も良ければ、剣術の腕も立ち、怪力の持ち主という時蔵丈の魅力、為所が満載でした。
時蔵丈は初役なのですが、お父上の萬壽丈のお園を何回も観ているからか、初役とは思えませんでした。
鎖鎌を持って闘うお園はカッコよかった〜
そのお園が六助に見せる顔が可愛くて、キュンキュンしました。
4時間の長丁場でしたが、飽きずに観ることができました。
4年前には仁左衛門丈六助で初お目見得を弥三松で務めた梅枝くんが若武者で登場して月日の流れを感じました。
大詰には菊五郎丈が登場して、お元気なお姿を拝見いたしました。
やっぱり舞台の空気が変わります。
最後は大団円でみんな揃っての手拭い撒き。
私の膝の上にも手拭いが飛んできましたが、誰が投げてくれたか、わからず…←他所を見ていた^^;
手拭い撒きで気を取られているうちに、菊五郎丈が舞台センターに歩いて移動していて、ちょっと安心。
今年は音羽屋の襲名もあります。
お元気で頑張っていただきたいです。
新国立中劇場で27日まで。
初心者にもわかりやすい歌舞伎だと思います。
よろしくお願いします。