東京も梅雨入り。
ジメジメの季節がやってきました。
宝塚以外の投稿が続いてます。
申し訳ありませんm(_ _)m
昨日は世田谷パブリックシアターで『昭和から騒ぎ』。
三谷幸喜作の作品は絶対に劇場で観たい!と思っています、が、チケット取るのが、本当に大変な公演でした。
苦労したけど、観られてよかった♡
たまたま配信回でしたが、アーカイブ付で15日まで販売しているそうです。
シェイクスピアの『から騒ぎ』を昭和の時代の鎌倉を舞台に、小津安二郎風味を絡み付けて三谷幸喜のコメディに作り変えた!とでもいうのか(笑)
とにかく笑えました。
ようやく手に入れたチケットは月曜日ソワレ。
舞台のセットは全く変わらず庭に縁側がある日本家屋のみ、幕が閉まることも暗転も回転もない。
昭和の家、昭和の茶箪笥、昭和の座卓、昭和の衝立、もうなくなってしまった実家を思い出しました。
昭和の家は手入れが大変…庭は見ている分にはいいけど、草を取ったり水をまいたり、庭師を入れなくてはならず←庭師が来たら来たで何度もお茶を出さなくちゃならなくて(・・;)家のまわりを掃いたり畳拭いたり、私は結婚したら絶対マンションに住みたいと思っていたので、何の未練もなかったはずなんですが、何だか急に実家をキュンと思い出すセットでした。
舞台美術はやっぱり松井るみでした。
三谷作品にありがちなファンファンファンと音がするような昭和のナレーションで幕が開きます。
ナレーションの声、聞いたことあるけど、誰だっけ?
旅役者の一座の3人が贔屓の鎌倉の大学教授の家に呼ばれてご馳走になって、教授の娘たちと恋をする話…なんですが、そこに女中と巡査が絡んで…
面白かったし、ドッカンドッカン笑いが起きてました。
出演者はたった8人。
主演の旅役者は大泉洋。
本当に巧い。
袖から舞台に出てきただけで大喝采でしたが、大学教授の高橋克実の「そろそろこっちを向いてくれないか」という台詞で客席はすでに大笑いでした。
私が大泉洋×三谷幸喜の舞台を観るのは『子供の事情』『大地』に続いて3作目です。
『ベッジ・パードン』と『ドレッサー』を観ていないのは痛恨の極み。
大泉洋は日本一の喜劇役者だと思います。
大泉洋の旅役者と激しい舌戦を繰り広げる大学教授の長女が宮沢りえ。
もの凄く透明感のある素晴らしい女優だと思いますが、喜劇には向いてないかも…(・・;)
振り切れてないというのか、真面目すぎるというのか、何より大泉洋に惹かれている…という感じがあんまり感じられなくてラブコメディとしてどうなの⁇と思ってしまいました。
『大地』で初めて知った竜星涼。
あの時、この人上手いなぁと思って密かに注目していましたが、その後の朝ドラ、大河ドラマ、映像、舞台での活躍は皆さまご存知のことかと。
また三谷作品で観ることが出来て、本当にうれしいです。
大学教授の妹が松本穂香。
テレビをあまり見ないので、ほぼはじめましてでした。
可愛い(笑)魅力的な女優さんです。
旅役者一座の下っ端が松島庄汰。
こちらもはじめまして。
突然出てきて、心の声を語るとか難しいお役だと思いましたが、何だか可笑しかったです。
二面性もあって、この舞台で黒い部分を全て担当。
で、この3人が超絶素晴らしかった!
みんな善人なんだけど、よかれと思ってかき混ぜる人たち。
この3人と大泉洋が喜劇職人か⁈っていうお見事な芝居で、本当に楽しかった。
峯村リエはつい最近『桜の園』で拝見したばかりですが、引き出しの多いいい女優だとしみじみ思います。
日経新聞の劇評。
切れているので、ボカシは少しだけ。
幕が降りた後のナレーションで安住紳一郎だったとわかりました!
なるほど。
補助席、立見までギッシリ超満員でした。
よろしくお願いします。