少し前になりますが、ケラリーノ・サンドロヴィッチと緒川たまきのケムリ研究室の『サボテンの微笑み』を観てきました。
シアタートラムは趣のある劇場ですが、シートが私のお尻とは決定的に合わず、後半はお尻の痛みとの闘いでした(・・;)

夢のある舞台が続いていて好きなケムリ研究室でしたが、5回目のこの公演はがらりと雰囲気を変えて昭和初期の閉鎖された家のお話。
郊外の一軒家で遺産で暮らすピントのずれた兄妹(赤堀雅秋・緒川たまき)
世間から隔離した家で暮らす兄妹はどこか夫婦のような距離感で鳥肌が立つような関係でした。
そこに友人夫婦(瀬戸康史・瀬戸さおり)と作家の友人(萩原聖人)からの年賀状が届いたことからの勘違い恋愛会話劇。
緒川たまきの台詞まわしがなんとも美しく、ケラさんは奥様を愛しているんだろうなぁ、と思いました。
演出家と女優という夫婦は多いですけど、このおふたりほど上手くいっていると思わせる夫婦はいません。
どんなお役でも、いつもケラさんの緒川たまきへの愛を感じます。
緒川たまきがピントのズレたお嬢さまなんですが、なんとも艶っぽい。
瀬戸康史がこれまた変人?を好演していて、非常に上手いです。

ミュージカルや歌舞伎など誰にでもわかるエンタメが好きで、平たく言えばミーハーな私はストプレはあんまり…なんですが、ケラリーノ・サンドロヴィッチと緒川たまきのユニットは私ぐらいのミーハーの心をも捉えます。
舞台の奥に温室があるセットでした。
その温室がなんとも不気味に見えて、まるでこの兄妹が暮らす家のようでした。

ただ、とにかくお尻が痛くて、できればもう少し短めがよかった…
でも観た甲斐がある、そんな舞台でした。
よろしくお願いします。
