2024年は元日の能登地震にはじまり、2日には羽田の航空機事故、3日には小倉の火災があり心配で不安な幕開けになりました。
被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
毎日心がざわつき、ブログを書く気になりませんでした。
地震はまだまだ予断を許さないようで、1日も早く落ち着くことをお祈りしております。
そして、やっと羽田の事故の詳細が報道されました。
航空機事故は離陸の3分、着陸の8分に集中していることからCRITICAL 11minutes（クリティカル イレブン ミニッツ）と呼ばれ、この11分は最も注意する時間帯です。
今回の事故もこの時間帯に発生しています。
飛行機の航行中の事故はJAL123便御巣鷹山の事故で私たちの頭に刷り込まれてしまいましたが、実は乱気流による激しい揺れで身体が飛ばされる以外はあまりありません。
そして、それは常時シートベルトを締めることで、防げる場合がほとんどです。
飛行機は線路の上を走っているのではなく、飛行しているのですから、シートベルトサインが消えても常にシートベルトを締めた方がいいと思っています。
今回はJALの乗員の日頃の訓練が実り、教科書通りの脱出が出来て、あの状況でありながら乗客乗員全員無事という奇跡を生みました。
日本のマスコミは誰も称賛していませんが、BBCやCNN、ニューヨークタイムスなど海外メディアは『乗員は信じられない仕事をした』『ミラクル』と乗員を称賛しています。
日本でももっと称賛されるべきでは？
今回は滑走路を逸脱せずに飛行機を安全な場所で止めた機長の手腕をまずは称賛すべきと思っています。
シュートを展開出来るスペースがなければ緊急脱出は出来ないからです。
緊急脱出は時間が勝負ではありますが、むやみやたらにドアを開けて脱出は出来ません。
機内で撮った動画に「ドアを開けて〜」という叫び声が入ってましたが、ドアを開けたことにより火災が爆発的に広がったり、スライドで降りたところが火の海だったりしたら死傷者が増えるばかりですので、乗員の判断に従うのが大事です。
乗員は厳しい訓練を受けてますから。
翼には燃料が入ってますから、火災がある状態では翼上の非常口はまず開きません。
翼付近に席を取った方は前後の非常口の確認をおすすめします。
翼上非常口が活躍するのは海上脱出の場合です。
今回の乗客は非常に常識的な方々ばかりだったようで、荷物を取り出している人はいないようでしたが、荷物を置いて、ハイヒールを脱いでスライドを滑ることが大切です。
スライドに穴があけば、そのスライドが使えなくなり脱出できなくなるからです。
スライドは3つ展開されていて、約400名が3つのスライドを滑るとなると単純に3で割れば1つのスライドで130名が降りることになります。
1つのスライドも損失しなかったのは乗客の安全に対する意識が高かったということかと。
そして、キャプテンとCAは前方から後方まで煙の中点検して乗客の脱出を確認後に最後に後方スライドから降りたとか。
事故から18分後だったそうです。
本当に100点満点の緊急対応だと思いました。
正直、またJALか…と思うところでしたが、乗員の素晴らしい対応を知り、やっぱりJALは進化していると思いました。
何事も失敗から学ぶことが大切。
管制から着陸許可が出ている状態で、滑走路に離陸機がいるということは避けようがない事故で、JALにとっては巻き込まれた事故だと思います。
JALに落ち度があったとは思えません。
能登地震の救援で気が急いていたとはいえ、指示がないのに滑走路に出るのはあり得ない行為です。
その責任と補償は海保にきちんとしていただきたいと思います。
ペットを助け出すことができなかったとの報道があり、ペットを亡くされた飼い主さんのお気持ちをお察しいたします。
ただ、あの炎上する機体にペットの救助に戻れば人命は失われたとも思います。
全員無事に脱出できたことをまずは喜びたいと思います。
お祝いできるようなお正月ではありませんでしたが、JAL機の事故で犠牲者が出なかったのは本当によかったと思います。
東京では歌舞伎も宝塚も無事に初日の幕があがりました。
どうか千秋楽まで無事に公演できますように。
2日に増上寺に初詣しました。
2024年の厄がすべて三が日で終わり、いいことばかり続きますように。
よろしくお願いいたします。
https://ping.blogmura.com/xmlrpc/khhwqe1bcvs9/
