宝塚ブログでは皆さま興味がないとは思いますが、草津温泉のお宿に感動したので、旅の備忘録として残したいと思います。
草津温泉の印象がよかったのはお宿が非常によかったから。
家族のチョイスですが『kei炯/惠』というオーベルジュに宿泊しました。
旅館でもホテルでもないレストランを主体とした料理を楽しむ温泉オーベルジュでした。
ロビーもお洒落で、バーラウンジでウェルカムドリンクをいただきました。
このラウンジにはコーヒーやお茶、冷たいコーヒーやお茶などが並び自由に使えました。
おそらく古いテーブルの足?にガラスを置いただけのテーブルがあったり個性的で、素敵でした。
客室は全部で7室で、客室内露天風呂があるお部屋は3室でした。
私たちが選んだのは、メゾネットタイプの客室で下にリビングとお風呂、トイレ、洗面所があります。
部屋の露天風呂は地蔵源泉の硫黄泉にこだわりました。
客室内露天風呂で硫黄泉はこの部屋のみでした。
シャンプー、ボディソープ、化粧水など基礎化粧品はosaji。
知らなかったけど、osajiって群馬ブランドだったのですね!?
江戸時代に薬を調合する医者をお匙と呼んだことから、このネーミングらしいです。
ユーカリを感じるようないい香りのラインナップで、すっかりファンになりました。
帰宅したら、ボディソープを購入しようと決意しました!
草津のお湯とosajiのボディソープと保湿ジェルで私のお肌はスベスベのピカピカ。
客室のドライヤー、湯沸かしポット、レストランのワインリスト、食器も日本産にこだわっていて、ちょっと感動しました。
ドライヤーはFUKUGEN、湯沸かしポットはバルミューダ、どちらもMADE IN JAPAN。
最近遠征で宿泊したホテルは圧倒的にティファールでした。
食事やアメニティは地産地消をモットーに群馬県産のものを使う徹底ぶり。
また、このkeiには大浴場はなく、貸切り風呂が3つありました。
keiの貸切風呂。
上から『AWASE』『HIKARI』『RYOKU』
『AWASE』は低温から高温に順番に入る草津の伝統的な入浴法が試せます。
『HIKARI』は地蔵源泉の硫黄泉。
『RYOKU』は万代鉱源泉(酸性/アルミニウム/硫酸塩)の露天風呂。
大浴場ではなく、使用中は鍵をかけて入る家族風呂形式。
部屋のタブレットで使用状況がわかるようになっていて、空いていれば自由に使用可能。
予約は要りません。
大浴場が苦手な方、1人で入浴することに不安がある方にも付き添うことが出来て、なかなかいいと思いました。
朝食のメニューには群馬の地図があり、どこの地域のものか一目でわかるようになっていました。
そして、食事が素晴らしかった!
食事はレストランでいただくスタイルですが、非常に手の込んだ丁寧でヘルシーな創作和食でした。
オープンキッチンで料理長の村田経博氏の目配り、心配りを見せてくれます。
サービスまで統率していて、素晴らしい慧眼ぶり。
お料理はもちろん見事で、メニューを見ては次の料理はどんなだろう…と考えるのも楽しい時間でした。
1日目の夕食『晩夏の涼味』
水蛸とオクラ、長芋のそうめんに始まり、絶品の戻り鰹、鮎魚女のお椀、芸術的な八寸、上州牛のすき焼き風、鮑、シメは鰻の炊き込みご飯。
食べ切れなかったご飯はおにぎりにしてくれました。
2日目の朝食
季節のバーニャカウダの米味噌のソースが絶品でした。
豆皿にのったきんぴらやひじきの美味しかったこと!
こういう料理って手がかかるのよ…
銀鱈の西京漬と釜炊きのご飯、いくらでも食べられる…
2日目の夕飯
毛蟹、鮑、白グジと続き、八寸には太刀魚の春巻やら鯵とトマトのマリネ、鰹の行者ニンニクあえ。
クレソンと夏牛蒡をキンキで巻いてポワレしたものの美味だったこと♡
上州牛のしゃぶしゃぶ仕立ては写真を撮り忘れました…
シメは鰻のひつまぶし風。
お茶漬け用の出汁が入っていたティーポットが欲しくなりこっそり銘を見たら白山陶器でした。
器も全て日本製で、作家ものも多数。
目でも楽しいお食事です。
3日目の朝食
サラダのシーザードレッシングが非常に美味。
また、しらすと生海苔がたっぷりの茶碗蒸し、鯖も美味しくてご飯が進むったら…ご飯はもちろん釜炊き。
3日目の夕食
この日の白眉は鱧。
夏といえば鱧ですが、私の知っている鱧は氷の上で冷やしたものをいただくものばかりでした。
しかし、keiの鱧は温かい骨切りした鱧を玉葱の上にのせて梅肉ソースで一緒にいただくものでした。
生臭さも全くなく、とにかく美味。
私が今まで食べた鱧では1番美味しかったです。
蓮と芝海老のはさみ揚げ、毛蟹、美しい八寸に、上州牛のヒレステーキ。
鰻の炊いたんにシメは鮎の雑炊。
これまた美味。
4日目の朝食
朝から白味噌鍋(笑)
たっぷりの野菜で絶品でしたが、これだけでお腹いっぱい。
泣く泣く残したこれまた絶品のちりめん山椒…
持ち帰りたかった…
と、毎日毎日ご馳走をいただきすっかり体が重くなりました。
こんな素敵な夏休みをいただいたので、帰ったら家事に勤しもう…勤しむはず…
お湯も食事も大満足の温泉オーベルジュ•kei炯/惠(唯一の残念はベッドの上の天窓にカーテンがなくて、明るかったこと…)。
kei、おすすめです。
草津は温泉地ですが、様々なタイプのお宿がそれぞれ特色を打ち出しているようで、キッチン自炊可の滞在型温泉宿もあったり、進化中。
面白いです。
よろしくお願いします。