2024年の終わりに観劇ラストスパート。
昨日は世田谷パブリックシアターに『桜の園』。
『レミゼ』の翌日『桜の園』を観るという姿勢が間違っていた気もした…
2020年にKERA演出で大竹しのぶ、宮沢りえの『桜の園』が上演されるはずだったけれどコロナ禍で全公演中止になりました。
満を持して、新キャストでの上演。
『かもめ』『三人姉妹』『ワーニャ伯父さん』に『桜の園』がチェーホフ四大戯曲と言われています。
巧い役者しか出ていませんでしたけど、ざっくり感想。
ラネーフスカヤ夫人が天海祐希。
現実を受け入れられない没落貴族。
とにかく美しく気高い。
その立ち姿、美しさから男を見る目がないのはあるかもしれないけど、淫乱には見えなかった…
最後に屋敷を見回す目が哀しく、やっぱり気高かった!
ドゥニャーシャの池谷のぶえが恋する女の小賢しさや欲望を感じさせて、本当に演技巧者。
そして、ロパーヒンの荒川良々。
この方を初めて知ったのは2013年のNHKの朝ドラ『あまちゃん』。
そこで『大人計画』という劇団に興味を持ち一時期割と観に行ってました。
もちろん荒川良々も出演していました。
目つきの悪い目立ちたがり…に思っていたのですが、久しぶりに見た荒川良々は堂々の役者ぶり。
成り上がった者として、ロパーヒンとして存在していて上手かった。
いつの世にも考えることを後回しにして、現実にだけ生きる人はいます。
私の身近にも家に執着している人はいる…
まあ、私も観劇ばかりしていて、現実逃避気味ですが…(笑)
120年前と何も変わらないのよね。
昨日はロビーにKERAさんもいらっしゃっいました。
ところで、昨日は平日なのに、立ち見まで出る超満席でした。
前方で割と目立つところに座ったのですが、お隣の方(40代?女性)開演の暗転からいきなり寝落ち。
幕間も含めて3時間をいびき、寝言?まで出る爆睡。
静かな場面で「かっ、かっ」みたいな声まで出すし、とにかく恥ずかしかったです。
昼寝するならご自宅でして欲しかった…
でもね、カーテンコールでは拍手していたんです、ずっと寝ていたのに。
立ち見の人も沢山いたのに、本当に失礼な人でした。
よろしくお願いします。