週末は急に5月になったような東京でしたが、今日は北風がびゅーびゅー吹いて、寒いです。
体調を崩されませんように。
このところ、宝塚以外の観劇が続いてます。
ケラリーノ・サンドロヴィッチの脚本をKERA(ケラリーノ・サンドロヴィッチ)自らが演出するということで、絶対観たいとチケットを取った『骨と軽蔑』
手練の女優7人が演じるKERAの新作書き下ろし。
観たいと思うのは私だけではなかったらしく、チケット難公演でした。
東宝ナビザーブ、チケットをありがとう!
ケラリーノ・サンドロヴィッチことKERAの脚本によるKERACROSSの第一弾は鈴木裕美演出『フローズン・ビーチ』、第二弾は生瀬勝久演出『グッドバイ』、第三弾は河原雅彦演出『カメレオンズ・リップ』、第四弾は三浦直之演出『スラップスティックス』、そしてシリーズ最後の作品・第五弾『骨と軽蔑』の演出はKERAご本人によるもの。
出演者は宮沢りえ 鈴木杏 犬山イヌコ 堀内敬子 水川あさみ 峯村リエ 小池栄子の7人。
主演は宮沢りえなんだと思いますが、7人全員が主演と言っても過言ではない舞台でした。
誰一人台詞が不明瞭な人がいなくて、芝居巧者揃い…という素晴らしい舞台。
みんな巧いから言葉遊びやクスッと笑えるところが満載で、そりゃあチケットも売れる訳です。
キャスティングが最強。
内戦が続く国の話で、BGMのように砲弾の音が聞こえ、穴の開いた壁の舞台セット。
男性は戦争に取られて、女、子どもも参戦か…の国。
舞台に男性の姿はなく、宮沢りえ、鈴木杏姉妹の父(登場はない)が病床に伏せっているらしい…
この家の長女であり、作家の宮沢りえはどちらかというと受けるお役だと思いましたが、舞台女優としての風格が感じられ、その佇まいも含めて存在感抜群。
次女の鈴木杏は拗れた女で、またその拗れた感じが巧かった!
いやいや、7人全員が本当にいい感じでした。
終始ニヤニヤして観てましたが、主題は反戦だと感じました。
どうやってこの話を終わらせるのか?と思っていたので、ラストの展開は意外でラストシーンは胸が痛くなりました。
女優7人もKERAの脚本も非常によくて、面白かったです。
私の絶対に観たい脚本・演出家リストは三谷幸喜なんですが、ケラリーノ・サンドロヴィッチも加わりました。
ただご両人ともご自身の演出に限るかも。
昨日は日曜日だったからか男性客が半分ぐらいで、しかも観客層が30代中心だったかと。
いつもと違う客層が集まっているのはいいことだし、またこんな舞台が観たいと私も思いました。
よろしくお願いします。