ドーヴ・アチアが音楽、脚本、歌詞を手がけ、韓国人演出家オ・ルピナが演出した『キングアーサー』に。
15列サイドブロック。
観てよかった、と思う舞台でした。
幕開きに魔術師マーリン役の石川禅が客席後方から舞台に向かって歩いてくるのですが、もうその演出だけで、これは絶対に面白い!と思いました(笑)
アーサーは浦井健治。
『ガイズ&ドールズ』以来ですが、体をかなり絞った印象。
髪型もよかったし、痩せて若くなりました。
敵役メレアガン役の伊礼彼方と殺陣がありますが、そのマント捌きも含めて『王家の紋章』のメンフィスがよみがえりました。
おふたりの殺陣、スピード感もあってカッコよかった!
伊礼彼方の歌が素晴らしくて、痺れました。
楽曲は全部いいと思いましたが、伊礼彼方はかなり高音まで聴かせてくれ、ロックなメレアガンでした。
白眉だったのが、アーサーの異父姉の安蘭けい。
真っ黒なお役でしたが、歌、芝居、すべての表現がもう目が離せないダークヒロインで、もの凄い存在感。
剣の扱いが1番男前だったかも。
歌も素晴らしかったです。
宝塚OGとして、なんとも誇らしかった!
マーリンの石川禅と共にこの舞台を一段も二段も見応えのあるものにしていました。
本当は小南満佑子で観たかったグィネヴィアが宮澤佐江。
このヒロイン役をもっと歌えて、芝居出来る人にキャスティング出来なかったのが、とても惜しいです…
やけにカッコいいランスロットで、そりゃあヴィネヴィアも惚れるわな、と思わせました。
壁まで使う演出が斬新で、舞台美術もよかったです。
今回、ロビーに下記のような貼り紙があり、ボードを持った係員が客席を回るようなこともなく、観劇慣れした観客ばかり、といった趣でした。
どの劇場もこれでいいと思ったのでした。
加藤和樹のメレアガン、平間壮一のランスロット、小南満佑子のグィネヴィアでもう1回観たくなりましたが、スケジュールを合わせるのが難しい…
満足感高い舞台でした。
チケットあるみたいです。
おすすめします!
よろしくお願いいたします。