昨日はバウの『My Last Joke』を配信視聴。
天飛華音の初バウ主演です。
天飛華音を初めて認識したのは『霧深きエルベのほとり』。
花道脇の席に座っていた私が花道にいる笑顔のいい男役の顔をガン見していたら、ウインクくれたり、指差ししてくれたり、この人誰⁇と調べたら天飛華音でした。
それ以来なんだか気になって、星組を観劇する時は探してしまうようになりました。
初主演を観に行きたいところでしたが、博多座を選んだ私…ごめん…
でも配信は絶対に見ようと思いました。
何がYour last jokeかはさっぱりわからなかった…^^;
作・演出の竹田悠一郎先生の作品は実は初めてでデビュー作の『PRINCE OF ROSES』は見ておりません。
創作する苦しみとか愛する者を失う恐怖が満載の舞台で、もう少し明るい題材にして欲しかった。
が、天飛華音の役作りは真摯で、繊細で、とてもよかったです。
エドガー・アラン・ポーは作家だとばかり思ってましたが、詩人で、しかもものすごく年下の妻がいたことも今回の配信後にwikiって知りました。
26歳の時に13歳のヴァージニアと結婚したって、今では犯罪です…天才って紙一重だから…
で、詩ちづるが13歳だとは思わなかったけれども、頑張って幼い感じは出ていました。
でもこのお役は詩ちづるのお役ではなかったかも。
大鴉の鳳真斗愛。
幕開きから踊る黄泉の帝王で、キレッキレのダンスが非常に目を引きました。
大鴉はエドガー・アラン・ポーの物語詩にもあり、今回ヴァージニアが死ぬ前に語る「Nevermore」はこの大鴉が語る言葉だそうで…
おそらく文学青年の竹田先生の思いなんでしょうが、なんだか唐突で消化不良でした。
しかし、とにかく鳳真斗愛は素晴らしかった!
稀惺かずとは語り手も兼ねた編集者役でしたが、端正なお顔に明瞭な口跡、そして歌がとても上手い。
かえすがえすも『1789』の新公が見られなかったのが残念無念です。
そして、ロングフェローの大希颯も存在感ありあり。
非常に見栄えのいいスタイルに、派手なお顔、声がよくて、カッコよかった!
娘役では瑠璃花夏が手堅く、乙葉菜乃も少ない出番をモノにしていたように思いました。
天飛華音の挨拶
「人間は複雑だけど、人を救えるのもまた人の愛だとエドガーから教えられた」←ニュアンスです
との言葉が私の胸に響きました。
「これからも待っているお客様がいる限り、私の真心を舞台を通して伝えたい」←ニュアンスです
と涙ながらに語るかのんくんに感動しましたし、私は待ってるよ、と伝えたくなりました。
こんな時期にバウ完走は立派です。
千秋楽おめでとうございます!
そして、星組の皆さま、本当にありがとう。
私は宝塚歌劇が好きですし、応援しようとあらためて思ったバウ配信でした。
よろしくお願いします。