K列ほぼドセン。
昨年末NHK BSで『まんぞく、まんぞく』という池波正太郎生誕100周年特集時代劇を見て、主演の石橋静河の透明感や身体能力に魅せられました。
あんなに軸がブレない殺陣をする人、女性ではあまり見ないです。
石橋静河は『鎌倉殿の13人』でも静御前を演じていて、強く印象に残った女優でもありました。
気になってwikiったら、石橋凌と原田美枝子の娘で、本格的にバレエを学んだ人らしい。
ある意味ハイブリッドな家庭に生まれ、幼い頃から真剣にバレエに打ち込んだ人だとわかり、芯のある人の正体を知った気もしました。
2023年2月に木ノ下歌舞伎に相手役成河で主演と知り、wiki後すぐにチケットを購入。
木ノ下歌舞伎の木ノ下裕一という人にも興味があり、一度観てみたかったので非常にいいタイミングでした。
木ノ下裕一補綴の渋谷・コクーン歌舞伎『切られの与三』は観ております。
『まんぞく、まんぞく』チームからお花が。
で、肝心の感想は…
『桜姫東文章』はドロドロではありますが、歌舞伎では妖しい魅力、色気がいっぱいの作品だと思っております。
体温が上がる気がします。
チラシからの勝手な予想は、歌舞伎を現代に置き換えるのか⁈と思っていたのですが、セットと衣装、お化粧などが現代だけで、ほぼそのまま歌舞伎をなぞっていて…
色々意味不明でした。
こういうのを演る意味とか、価値とかが凡人の私にはわからない…
石橋静河と成河、花組芝居の谷山知宏はよかったけれど、歌舞伎役者でも衣装と化粧がなくては難しいと思う演目を丸裸(もちろん着てますけど)で演じていて、気の毒になりました…
ポスターが違いすぎるので、まさか歌舞伎だとは思わなかった…
観客の半分は男性でしたが、皆さん面白かったのだろうか?
私の頭が悪いから良さがわからないのだろうか?
歌舞伎を観たことない人が、歌舞伎だからこその荒唐無稽な登場人物や繋がり、子殺しだけを見て、歌舞伎を観た気になって歌舞伎を観に来なくなったら、その罪は大きいと思うけど…
2日続けて新しいオペラや歌舞伎を観て、やっぱり手を加えない方がいい分野があることを再認識しました。
木ノ下歌舞伎、もう一度足を運ぶことはあるだろうか…
木ノ下裕一氏の深い意図は凡人にはわかりませんでした。
ただ、商業演劇はワークショップではないのだから、観客の熱を上げてくれないと…と思います。
石橋静河、違う作品で観たかった…
よろしくお願いいたします。