雪組東京大千秋楽おめでとうございます!
無事完走できて、本当によかったです。
そんな日曜日、私は歌舞伎巡業東コースを観に王子の北とぴあ・さくらホールに。
演目は『菊畑-鬼一法眼三略巻』と『土蜘』。
歌舞伎の新作も観ますが、歌舞伎は古典が1番面白い!と思っていますし、歌舞伎は男の仕事と思っています←しつこいようですが、松竹のブレブレ感が我慢ならずo(`ω´ )o
と、いうわけで私が勝手に歌舞伎界の救世主、ライジングサンと思っている萬屋兄弟を観に。
中村萬太郎丈が初役の奴・智恵内、その初日を観ることが出来ました。
前髪姿の少年が似合っていた萬太郎丈が、幕開きで色気を振り撒きながら髭を抜く色奴を演じる日が来るとは…
感無量でした。
口跡が良く、踊れる人のイメージでしたが、どうしてどうして芝居もいいです。
歌舞伎にはよくある設定の実ハ…誰々。
この智恵内は実ハ鬼三太という武士で、鬼一法眼の末の弟(幼い頃に別れたので、鬼一も弟かどうか確信はない)。
表向きには鬼一の家来ですが、本当の主人は義経。
身分を偽り虎蔵実ハ源義経の上役の奴として誰が敵で誰が味方かわからない中、源氏再興のため『虎の巻』を手に入れたいと思って、平家方についている鬼一の館に潜入しています。
鬼一と鬼三太、そして源義経の肚の探り合いも見どころのひとつ。
難しい芝居なんです。
多分こちらも初役。
でも、初役とは思えなかった。
眉毛を動かした途端、虎蔵から義経へ位を10段階ぐらい位上げたのは見事でしたし、前髪のある若衆姿が瑞々しかった。
萬屋兄弟、よかったです。
『土蜘』は昨年歌舞伎座で観たばかりの大好きな演目。
今回は土蜘の精が尾上松緑丈、源頼光が中村梅枝丈、家臣・平井保昌が坂東亀蔵丈。
こちらも梅枝丈の品格と隠しきれない色気が感じられ、非常によかったです。
千筋の蜘蛛の糸も美しかった!
巡業は次代の歌舞伎を背負って立つ若い人材の研鑽の場でもあります。
色々あった歌舞伎ですが、脈々と受け継がれる芸の力を感じることができて、歌舞伎はまだまだ大丈夫と思いました。
テレビに出演することが少ないメンバーの巡業ですが、その分稽古していたのだと感じられます。
長野、小松、岐阜、赤穂、岡山、など各地をまわります。
千秋楽は愛知・豊橋。
各地で歌舞伎の魅力を見せて欲しいと思います。
よろしくお願いします。
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