一昨年末に『泥人魚』で宮沢りえの透明感に大変感動し、『鎌倉殿の13人』のりくで、ぜひ主演舞台が観たいと買った『アンナ・カレーニナ』。
宝塚公演の『アンナ・カレーニナ』に非常に感動して、ストプレだとどうなるか⁉︎興味がありました。
G列サイドブロック。
宝塚版だとアンナ、ヴィロンスキー、カレーニンの3人の関係に重きをおく展開になっていましたが、今回のストプレはリョーヴィンが大きなお役で、ヴィロンスキーやカレーニンよりもその生き方を対比して描かれていました。
不倫に溺れるアンナとヴィロンスキーと対するカレーニン、地に足をつけて働き幸せな家庭を作るリョーヴィンとキティという感じでした。
宮沢りえは今最もチケットが売れる女優とのことで、もちろん客席は満席でした。
その宮沢りえがアンナ。
貫禄すら感じられ、堂々のアンナ・カレーニナでした。
宮沢りえは私生活を追い回された最初の芸能人だと私は認識していて、プライバシーを晒されて壮絶な人生を送ってきた人だと思っています。
それを血や肉としての女優という仕事。
その透明感。
年齢的にこれからどんなお役を演じていくのか、ますます楽しみです。
アンナの夫アレクセイ・カレーニンが小日向文世、アンナが恋に落ちるアレクセイ・ヴィロンスキーを渡邊圭佑。
錚々たる舞台俳優の中で、ヴィロンスキーのお役を演るにはまだ早かったのでは…と思ってしまった。
顔は小さくて、背も高かったけど、アンナを虜にするオーラが決定的になかった…
リョーヴィンの浅香航大、キティの土居志央梨は好演。
アンナの兄、ステパンを梶原善、その妻ドリーを大空ゆうひ。
大空ゆうひが本当に綺麗な女優になっていて、芝居も巧いし、うれしかったです。
しかし、長かった…
お腹いっぱいで観劇してしまい、途中意識が飛んだところもありました💦
ストプレって集中力が続かないです。
そして幕間のトイレの行列。
トイレは下手側にあり、大行列の最後列は上手の方に伸びるものですが、下手側出口から来たおばちゃんたちが割り込む割り込む。
さっと1人入ったらお仲間が「入れて〜」と手を伸ばして、最初に入った人のところに引き込む。
普段、宝塚や帝劇のミュージカルを主戦場にしていますが、こんな人たちはいません。
バーゲン会場か⁉︎
ちょっとびっくりして声も出なかった。
すぐ前の人も呆気に取られていて、何も言えなかったみたい…
いかにトイレを我慢していたか、緊急かをうるさいぐらいアピール。
時間とか確認しないのかしら?
男性トイレが列がないとさかんに羨ましがり、入って行きそうな勢いでした。
宮沢りえもお客は選べないものね…
よろしくお願いします。