昨日は日生で『トッツィー』に。
ジェンダー問題は時間単位で意識が変化していると思っているので、なぜ今1982年に作られた『Tootsie』がミュージカルになったのか⁇非常に不思議です。
ベースが40年以上前の話で、設定を今にするって無理があると思いました。
2018年にブロードウェイで、デヴィッド•ヤスベックの楽曲とロバート•ホーンの脚本で上演されて、2019年にトニー賞を受賞しています。
私がニューヨークに旅行したのは2019年5月なんですが、この時に訪れたレストラン(何ヶ月も前に予約しなくてはならない当時流行っていたレストラン)でゲイのカップル4組が1テーブルで堂々といちゃつきながら食事をしていて、2019年時点でLGBTはニューヨークでは認められていたと思ってます。
で、何でこのミュージカルが2019年にトニー賞なのか?私にはさっぱりわからなかった…
このドロシー•マイケルズは今やたくさんいる女装家にしか見えなかったし、元々女性とは思えなかったから。
42年前は女装する男性はいなかったから、多少違和感があってもドロシーを女性と思ったのでしょうけど、女装する人が世の中に溢れ、マツコとかミッツをテレビで見ている私にとって、ドロシーは女装家にしか見えなかった…
と、なるとまわりの人たちもなんでわからないのか、わからなくて、私は設定が行方不明になりました…
ミュージカルとしては山崎育三郎も愛希れいかも、出演者はみんなよくて頑張っていたけど、ベースが古すぎで、話がわからなくて、私はあまり…以下自粛…
なぜ今ミュージカル化した⁇
山崎育三郎の足の美しさといったら、私の100倍はきれいでした。
男性の声も女性の声も、高音も低音も歌っていて、このマイケル•ドーシー/ドロシー•マイケルズというお役は山崎育三郎以外はできなかったと思います。
あの育三郎氏が低音を苦しそうに歌っていて、高音歌唱していると低音に影響が出るのかも…と思いました。
ベートーヴェンが井上芳雄しか考えられなかったように、このトッツィーも山崎育三郎しか考えられなかったのだと。
ただ、声帯を傷めないように…と思いました。
愛希れいかのジュリー•ニコルズも素晴らしかった!
宝塚時代から芝居が上手いと思ってますが、感情の動きが手に取るようにわかり、歌も踊りもザ•ヒロインでした。
でも、ドロシーが男性だとなぜわからないのか?キスしたところでわかるだろう⁇そもそも骨格が違うだろう⁇と思った次第です…←はい、脚本•演出に従ったまで、です^^;
昆夏美が難しいお役と難しい歌を振られてました。
キムラ緑子と金井勇太がいい味を出していて、しかも歌っていて、驚きました。
なぜかこのお役だけWキャストで、昨日は岡田亮輔。
前も出演作を見ていて、ググったら岡田可愛のご子息だと思ったことがありました。
私の年代じゃないと岡田可愛は知らないと思うけど…サインはV…(笑)
お母さま似だし、非常にいいと思いました。
赤の眼鏡が可愛いタイムテーブル。
前方のお席をいただきまして、オケピで指揮をする塩田先生のお顔もよく見えました。
カーテンコールで観客も踊っていいところ、私のまわりは誰も踊っていなくて、私はうさぎだけしましたが、恥ずかしくなってその後は手拍子に…
せっかくだからみんなでやりましょうよ。
よろしくお願いします。