幕開きで真風涼帆のスーツ姿のポーズを見ただけで、胸がいっぱいになり目頭が熱くなりました。
これだけでも遠征した甲斐がありました。
配信もまだですし、東京公演はこれから…ネタバレはなしです。
お席は14列サイドブロック。
駄作認定しているSNSを見かけましたが、とても面白くてワクワクした上に、真風涼帆のこれまでのエスプリが散りばめられ、さすが小池修一郎!と唸りました。
目が離せない展開だったし、様々なところで過去の作品のオマージュを感じさせて胸熱だったし、目が足りなくて宙組好きとしては東京公演のチケットを頑張ってよかった…としみじみ思いました。
『オーシャンズ11』に非常に似た超娯楽大作でした。
私は大劇場千秋楽配信も観る予定。
ストーリーが…と言う人に言いたい。
『映画の007だってアクションやラブシーンで誤魔化してますけど、ストーリーはハチャメチャですよ。ただただ、ジェームズ・ボンドがカッコイイだけ(笑)』
さすが、イケコ先生で巨大ルーレットを使った舞台美術などゴージャスだったし、何より真風涼帆のスーツ、タキシード、とにかく全部がカッコよくて、眼福。
真風涼帆は私が宝塚に落ちた100周年以降では唯一無二の男役芸を持った人だと思っています。
歌や芝居や踊りが今ひとつでも、体格や顔で抜擢される男役はたくさんいるけれど、男役芸をここまで極めた人は私の浅い宝塚歴では初。
型で見せる(魅せる)とでもいうのか、目の使い方から手の位置まですべてが計算されていて、完璧。
石原裕次郎や加山雄三、もしかしたら團十郎とか死ぬほど見て研究したんじゃないか⁈とさえ思う昭和の漢の香りがプンプン(これらの方々は私でもリアルタイムでは知らない^^;)
今回着ていた白のタキシード。
日本人男性で着こなせる人は何人もいないし、着る人もあんまりいない…(結婚式の新郎以外は見かけない^^;)けれど、真風涼帆は完璧に着こなしていて、しかもカッコよかった!
本当にイギリス人の着こなしだった!
幕開きの黒のスーツも喪服感全くなく、見事に着こなしていて、これまた眼福。
スーツがカッコイイと思ったら、衣装は有村淳先生だった!
真風節でもなんでも、ここまで男役芸が出来るなら、無問題だと私は思います。
ファンに向かい「君に会えてよかった♬アデュー」と去っていく真風涼帆。
素敵でした。
ボンドガールのデルフィーヌの潤花。
華やかで、スタイリッシュで、言うことなし。
こちらも真風涼帆の相手役として惜しまれながら退団するトップ娘役、引き際も見事。
やはりこの作品で宝塚を去る我らが組長・寿つかさ。
カッコイイお役でのご卒業ではなかったけれど、皇太后から、老け役、そしてちょっと魔の抜けたお役まで全方位型の踊れる組長で、大好きでした。
バカ息子たちに告げる言葉に含蓄があり、うるっときたし、フィナーレに踊るすっしーさんに泣けた…
紫藤りゅうのCIAスパイも超カッコよかったし、秋音光の華僑の富豪はイエン味もあって泣けた。
澄風なぎの支配人も適役だったし、湖風珀もボリスはじめ、色々なところで見かけました。
色々言われましたが、天彩峰里が強くて逞しいお役で頑張っていた。
鞭とか持ったドSなお役で文春を逆手に取る感じでした。
かえってあれは嘘だったと思わせる活躍でした。
凄ツヨ別格娘役でこれからも宙組を支えて欲しいです。
小池先生の愛が溢れていて、本当に観てよかった、遠征してよかった。
よろしくお願いします。
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