薄々気づいていましたが、どうやら私は井上芳雄がとても好きらしく、公演の案内を見つけるとチケットを購入してしまう…
毎公演気になるなら、いっそのことFCに入ればいいのに、そこまでの覚悟?はないらしい…
と、いうことで、世田谷パプリックシアターに『メディア/イアソン』を観劇に。
井上芳雄観たさでしたが、三浦宏規、水野貴以、加茂智里にも目を奪われました。
井上芳雄の歌はなくて、ストプレだということは知ってました。
脚本・フジノサツコ、演出・森新太郎。
森新太郎氏の演出は『ハンズ・ヴィジット』以来、今回は5人だけの舞台でした。
幕開きすぐの月の美しさ、シンプルな舞台美術が素敵でした。
ギリシャ悲劇の『メディア』は、昔々平幹二朗の『王女メディア』を観劇したことがあります。
が、今回の『メディア/イアソン』は全く違う話でした。
メディアとイアソンの若い頃からの話で、鮮明には覚えていないのですが、『王女メディア』でメインとなった子殺しや復讐だけではなかった。
イアソンが井上芳雄。
歌を封印して、芝居で勝負していました。
私は井上芳雄の回遊魚並の働き方や舞台を愛する気持ちに強烈に共鳴していて、ストプレで主演をする姿に感動しました。
若い頃の純粋なむしろ無垢な青年から、子どもを守るためにメディアを捨てるイアソンの心変わり。
本当は地位と新しい女に惹かれただけじゃないの?と思わせる井上芳雄がいいと思いました(笑)
メディアは南沢奈央。
私は南沢奈央を舞台で初めて観ました。
熱演でしたが、台詞が走ってしまうところが散見されて残念でした。
もっと怒りや恨みの強い舞台女優をキャスティングして欲しかったかも…
主演2人以外は何役もこなす、プリンシパルであり、アンサンブルであり、実力ある3人。
三浦宏規は『レミゼ』のマリウスで初めて知り、『GREASE』『赤と黒』で観ていますが、観る度に惹かれていきます。
何を演っても上手い!
メディアの復讐を目撃した使用人の三浦宏規が語ったのですが、その場面が見えるようでした。
観る度に存在感が増す三浦宏規が気になり、5月の『ナビレラ』も絶対観ようと心に決めました!
水野貴以は初めてでしたが、その巧さに舌を巻き終演後にすぐググりました。
もの凄く若く感じましたがキャリアのある方でした。
ANNIEだったのか…
もう1人が加茂智里。
この方も初めてでしたが、やっぱり巧くて驚きました。
この3人の力があればこその舞台でした。
休憩なしの2時間でした。
毎回世田谷パブリックシアターに来る度に思いますが、この座席と私の腰の相性は最悪で、1回は翌日ギックリ腰になったほど…
休憩なし2時間はキツくて、限界でした。
よろしくお願いします。