昨日、和希そらの東宝初ヒロインのニュースを聞いてからの『9to5』
歳がバレますが、『9to5』は私の思春期に大ヒットした映画です。
40年以上前のことであまり覚えていませんが、あの時代は女性に対しての理不尽が普通のことだったと思います。
この40年の女性の社会進出は目覚ましく、日本では役員率が低いと言っても、女性はお茶汲みではなく戦力の時代になったからこのミュージカルは絵空事に見えます。
ハラスメントなんて言葉がなかった時代。
でも、いつの話?ではなく、ほんの40年前の話。
明日海、平野、和希、別所、飯野、内海がみんな上手くて満足度の高いミュージカルでした。
そらくんFCの友人が取ってくれた超良席、前方段上がりのドセン。
全体が観られて、その上1度もオペラを使わなかった!
ありがとう、友♡
適材適所のキャスティング。
キャリア思考のシングルマザーが明日海りお、社会人経験なしの離婚したばかりの元主婦の新人が和希そら、派手な容姿(服装も)から社長の愛人と思われているけど、実は真面目な既婚秘書が平野綾。
癖の強い社長が別所哲也。
社長に思いを寄せるお局に飯野めぐみ、明日海に思いを寄せるイケメンに内海啓貴。
宝塚卒業後の初舞台の和希そら。
つい最近までブイブイ言わせていた人気男役とは思えない見事な変身。
野暮ったいスーツに身を包み、夫に捨てられて自立への一歩を踏み出した新人、とは言っても30代か?を上手く演じていました。
宝塚の男役だった人がいきなりこんな役を選んだこと、そして、そのお役を見事に演じ切ったことに驚きました。
和希そらは男役をさらりと脱ぎ捨て、女優の道を選んだのです。
宝塚を3番手で卒業することを心から惜しみましたが、舞台の上の和希そらを見たら、そらくんの決断は正しかったと思いました。
そらくんメインのショー場面では、黒のドレスにハイヒール、ガーターフリーのストッキング、キレのある踊りにウインク、歌も踊りも、あーカッコイイ!
身長が高すぎないのもアドバンテージ。
SIXも楽しみです!
敵役のハラスメント社長の別所哲也が実に上手い!
嫌な奴を全力で演じていて、この話に説得力を持たせてました。
しかし、どこかおかしみも感じさせ、ブロードウェイにいる名脇役って感じでした。
いい味でした。
面白かったです。
そして、今日は星組東京初日。
おめでとうございます。
よろしくお願いします。