また、望海さんと観劇がかすりました。
同じ日か、1日違いだった『六月大歌舞伎』昼の部でした。
インスタで知りました(^^;;
6月も歌舞伎座は八代目尾上菊五郎、六代目尾上菊之助の襲名披露公演が続いています。
今月の筋書に青学の院長先生がお祝いを寄せていらっしゃいます。
音羽屋は青学ファミリーなんですね。
6月の襲名幕は大河原典子氏で菊の花を富士山に見立てたもの。
ティファニーから贈られたもので、ティファニーブルーを基調にした素敵な幕でした。
『元禄花見踊』
尾上右近と中村隼人を中心にした若手が花を添えた長唄舞踊です。
襲名のお祝いにはぴったり。
歌舞伎には珍しく、宝塚でいうところのチョンパで幕を開けます。
『車引・寺子屋』
ご存知『菅原伝授手習鑑』の三段目と四段目の切になります。
『車引』は荒事の魅力がいっぱい詰まった演目で、梅王丸、松王丸、桜丸の三兄弟の様式美も見どころ。
六代目菊之助が梅王丸。
飛び六方の花道の引っ込み、元禄見得、何より独特の隈取りなど目が離せません。
本当に流れる血の強いこと、濃いこと。
行く末が楽しみ以外の言葉は見つかりません。
吉右衛門丈はどうして和史くんのこの勇姿を見るまで長生きしてくださらなかったのだろうと…残念でなりませんでした。
梅王丸に自然と手を合わせたくなる、そんな梅王丸でした。
観られて幸せでした。
『寺子屋』
こちらは松王丸が八代目菊五郎。
いやー、時蔵の千代。
見る度に立女形の風格を身に纏っていくように感じます。
忠義のために我が子を身代わりに立てた松王丸親子の悲劇に胸を掴まれます。
千代の「菅秀才のお身代わり、お役に立ててくださったか」の気迫、あっぱれでした。
時蔵丈に胸を打たれ、満場の拍手でした。
萬太郎の春藤玄蕃。
最近赤っ面の萬太郎丈をよく観ますが、観る度に憎々しくなる気が←褒めてます!
鼻をすする音や涙を拭くハンカチを探す音がした1幕でした。
『お祭り』
鳶頭が仁左衛門、芸者が孝太郎。
清元舞踊なのですが、幕開きで妖艶に踊っていた尾上右近丈が清元栄寿太夫として立唄でした。
なんだかカッコ良くて、ついつい清元の栄寿太夫に目が…
大河ドラマべらぼうの馬面太夫は右近丈が演るべきだったな…と思いました。
粋で鯔背な車夫さんが写真撮っていいよ、と言ってくれた人力車。
襲名披露バージョンです。
銀座の柳と歌舞伎座と合うことったら。
27日まで、歌舞伎座。
よろしくお願いします。