観劇備忘録、ためてました(笑)
先週は歌舞伎座に團菊祭夜の部へも行きました。
夜の部はバラエティにとんだ演目です。
4時開演はまだまだ明るい。
夜の部の眼目は『逹陀』だと個人的には思っています。
東大寺のお水取りをテーマにしたこの作品、日本舞踊には珍しい群舞が観られます。
力強く、硬派の群舞。
宝塚の群舞とは違う歌舞伎の群舞、たくさんの人に見ていただきたい!
なかなか上演されない演目で、歌舞伎座では20年ぶり、前回の上演は日生劇場で13年前でした。
次回はいつ⁇
中村梅枝丈が青衣の女人で尾上左近丈としっとりと幻想的に踊る場面もあります。
が、最後は尾上松緑丈を中心に巳之助丈、萬太郎丈、歌昇丈、右近丈、左近丈などが群舞で踊る踊る!
実は私は初見でしたが、厳かであり、力強くもあり、美しさもあって圧巻。
黒御簾邦楽も心に響きました。
いいものを観ました。
『髪結新三』は世代交代して、新三が尾上菊之助丈、忠七が中村萬太郎丈、源七が坂東彦三郎丈、家主が河原崎権十郎丈。
世代交代がスムーズに進んで、見応えがありました。
菊五郎丈の凄み、色気やおかしみにはそりゃあ敵いませんが、若さの分だけ動きがあって菊之助丈の新三も素敵。
そして、忠七の萬太郎丈がとてもよくて、優男の二枚目がぴったりでした。
江戸の匂いが感じられる人だわ、萬太郎丈。
勝奴の尾上菊次丈、最近抜擢されていると思っていたのですが、悪の子分に味がありました。
全員口跡がよくて、ストレスなく世話物を堪能しました。
『宮島のだんまり』は全体的にちょっと違う…気がしたけれど、様式美を味わうことはできたかな。
こんなにいいのに、空席ありました。
お時間ありましたら、ぜひぜひ。
一幕見があったら『逹陀』は絶対もう1回観るけどなぁ…なんで6月再開なんだろう…
27日まで 歌舞伎座。
よろしくお願いいたします。
https://ping.blogmura.com/xmlrpc/khhwqe1bcvs9/