歌舞伎座昼の部は『対面』『若き日の信長』『音菊眞秀若武者』の3本。
眼目は初代尾上眞秀の襲名披露『音菊眞秀若武者』。
眞秀くんに当て書きされた脚本を祖父・菊五郎丈が演出する本当に豪華な襲名披露でした。
襲名幕の制作はCHANEL。
この字は寺島しのぶさんのもの。
尾上眞秀丈、祖父が菊五郎丈とはいえお父上はフランス人だし、傍流だと私は思うのですが、御曹司とは違う体つき、面差しが魅力的で、舞台度胸は音羽屋の血を確かに引き継いでいて大物になる予感があります。
六方を踏んで花道を引っ込む演出に度肝を抜かれました。
大柄だし荒事がニンになるかしら?
祖父の菊五郎丈をはじめ、楽善丈、團蔵丈、時蔵丈、團十郎丈、菊之助丈、松緑丈、彦三郎丈、亀蔵丈、梅枝丈、巳之助丈、右近丈、萬太郎丈など菊五郎劇団の皆さま総出演で、華やかで楽しい演目でした。
入口ではご両親揃って、ご挨拶されていて、ずっと終演まで歌舞伎座にいらっしゃいました。
親ってありがたい。
そして、歌舞伎座もほぼ満席。
しかし、ですよ…
團十郎丈の『若き日の信長』は團十郎丈をはじめ揃いも揃って台詞が聞きにくい。
團十郎丈の変な抑揚ややけに伸ばす癖、どうにかなりませんかね?
梅玉丈、市蔵丈、齊入丈に至っては声が小さくて聞こえない…
とちりに座っていて聞こえないのでは、3階席には全く届いていないのでは?
照明は暗いし、寝ろってこと⁇
皆さん大味で、退屈な時間でした。
『対面』も…^^;
今月の歌舞伎座は團菊は出演していないけれど、夜の部の方がずっと面白いと思いました。
夜の部の最初に眞秀丈の襲名披露を入れてくれれば、よかったのに…
コロナがようやく明けて、歌舞伎もエンタメも再スタートを切ったばかり。
真相がどうであれ、歌舞伎公演中に事件を起こすのはやっぱり言語道断で、歌舞伎の、松竹のダメージを思うと泣けてきます。
私たちに出来ることは変わらず歌舞伎を見続けて応援すること。
だから、役者も魂込めて演じて欲しいです。
團菊祭昼の部はわずか10歳の子どもに頼っているように見えました。
團十郎丈の奮起を期待します。
よろしくお願いします。
https://ping.blogmura.com/xmlrpc/khhwqe1bcvs9/