日本青年館ホールで『双曲線上のカルテ』初日を観劇。
『ハッスルメイツ』『夢千鳥』『心中』と主演公演はすべて生で観ていますが、『双曲線上のカルテ』の和希そらの進化が半端なく、歌よし、芝居よし、色気あり、声もよし、その実力は宝塚一かも…と。
和希そらは真ん中が似合う人だし、その実力は誰もが認めていると思います。
原作が渡辺淳一の『無影燈』なので、暗く重いテーマですし、身近に癌サバイバーや闘病者がいると胸が締め付けられますが、宝塚らしくソフトランディングになっています。
とにかく和希そらが素晴らしくて、瞳から一筋涙を美しく流しながら歌う姿に痺れました。
プログラム裏表紙のそらくんがもう…
永遠の命も若さもありません。
余命を知った時、どう生きるか?を考えさせられました。
ヒロインは華純沙那。
檀れいに似た面影で、可憐な可愛いモニカでした。
これだけ歌えて、芝居ができたら言うことなしです。
和物の雪組にぴったりの娘役です。
真面目な医師に縣千。
歌も芝居もまだまだ開発途上中と思いますが、痩せて精悍さが増し、男役として恵まれた容姿はやはり最強。
フィナーレのセンターで踊る姿、真風涼帆かと思いました。
終演後のご挨拶は「東京の皆さま、お待たせいたしました!」から。
さっきの苦みばしったフェルナンドではなく、いつものそらちゃんに変身。
そのギャップにもヤラレマス。
「青年館は舞台と客席が近いから、客席は待合室」やら「舞台と客席の境界線、ルールを守って楽しみましょう」やら「診療まで2時間半待ちはキツイと言われました」やら、そら語録爆裂。
そらくん、素敵でした!
よろしくお願いします。