イープラス貸切にお誘いいただきました。
すでにチケット持っていましたが、Wキャストが全員違っていたので観劇することに。
戦争の話は生々しくて好まないのですが、これは観てよかった…と思える、観劇後感が温かく優しい気持ちになれるミュージカルでした。
アンジェラ•アキの楽曲がどれも良かった。
日本発のミュージカルは『千と千尋』だけじゃないぞって思いました。
原作漫画も知りませんし、アニメもテレビも見ておらず、まったくの初見。
ポスターから戦争がテーマなんだとは知ってました。
戦争がテーマのミュージカルを観たことがありまして、胸が痛くなってしまったことがあり、観劇するか?どうしようか?悩んだのですが、昆夏美&海宝直人なら観ようとチケットを買い、アンジェラ•アキの『あさイチ』出演を見て昨日のチケットを増やしました。
観てよかったです。
主役の浦野すずに大原櫻子。
イメージはぴったりでした。
すずの夫•北條周作に村井良大。
この周作という人物が今ひとつよくわからない人物だった…色々複雑な感情を持つ人物で演じるのが難しいだろう、と思いました。
周作と訳アリっぽい過去のある遊女•白木リンに桜井玲香、すずの初恋の人•水原哲に小林唯。
すずの描く絵が背面スクリーンに映されるのが、非常に効果的でした。
周作の姉が音月桂。
非常にいいお役でしたし、終盤にすずと歌う『自由の色』という曲が秀逸で、客席が嗚咽の渦。
ここぞの時に音月桂だな、と思いました。
宝塚の元トップスターであることが誇らしいです。
すずの妹•小向なるも美しい声。
と、女性陣の歌は満喫できるのですが、男性陣の歌が少なめでそこは非常に残念。
アンジェラ•アキ先生、歌うま男優揃えたのですから、もっと歌わせてください!
観てよかった、と思えるミュージカルでした。
今年に入って、観るミュージカル、観る演劇、コンサートすべてがレベルが高くて、チケット買わなければよかった…と思ったものがありません。
コロナ禍が収束したんだ…としみじみ感じます。
そして、コロナで打撃を受けたエンタメはチケット代をあげて損失補填しているように思いますが、それだけのものは見せてくれていると納得できる気がします。
アンジェラ•アキの『あさイチ』の話では、この『この世界の片隅に』は3年前から準備された作品。
コロナ禍に力を蓄えて、今放出している気がしました。
日本発で、戦争もの。
チケット購入を躊躇う人が多い気がしますが、良質なミュージカルでした。
まだチケットあるみたいです。
ぜひぜひ、劇場に足を運んでみてください。
後悔はしないと思います。
よろしくお願いします。