後出しジャンケンのようで恐縮ですが、『海辺のストルーエンセ』の1回目は割と普通の感動と感想で、指田珠子先生では普通かなぁ←偉そうな感想ですみません💦と思ってました。
ところが…2回目を観て、衝撃的に感動してしまいました!
芝居が練れてきたのかな?
やっぱり耽美的だし、素敵!
『海辺のストルーエンセ』2回目。
友人にお声がけいただき、5列サイドブロック。
前方席だったから…という理由だけではなく、多分あらすじがわかっていたから、じっくり見られたのかと。
一緒に観た友人も2回目だったのですが、友人も2回目で初めて泣けてきた、という感想で、ロビーでも「2回目を観てよかった…」と言っている人が複数いたので、噛めば噛むほどいい作品なのかと…
別箱はチケット取りにくいですし、指田先生1回からドカンと感動出来る作品をお願いいたします。
下手寄りでした。
目の前であーさが芝居する頻度が高くて、視線をいただくことが多かったのですが、上手ブロック全体から甘いため息が漏れるような魅力が満載でした。
そして、何より感じたのは、音彩唯の姫役者ぶり。
輪っかのドレス、ロココ調の鬘が素晴らしく似合うこと、所作、芝居、歌、どれを取っても稀に見る姫役者です。
私が宝塚に戻ったのは100周年からですが、姫役者には出会っていませんでした。
咲妃みゆも愛希れいかも姫役者か?というと、私の感覚では違い、愛希れいかは女帝ではあっても姫ではなかった。
巧い人はたくさんいたし、歌姫はたくさんいたけれど、天性の姫役者には出会わなかった…
でも、遂に見つけた!という感じです。
私の中では花總まり以来かも。
2階からも前方席からも変わらず音彩唯から発せられる輝きを感じたし、華があります!
音彩唯を見ながら、音彩のエリザベートが観たい!と強烈に思いました。
鏡の間までのシシィは今でも問題なく演じられると思うので、芝居を磨いて晩年のシシィが出来るように努力して欲しいです。
私の妄想は勝手に暴走してしまい、ベッドに入ってからも私のエリザベートキャスティングが続き寝られない夜だったのですが…ついに決定版!
音彩唯に星組に異動していただき…
トート 暁千星
エリザベート 音彩唯
フランツ 極美慎
ルキーニ 天飛華音
ルドルフ 稀惺 かずと
いやーーー、これで観たい!
と、『海辺のストルーエンセ』の音彩唯からの妄想が止まらず…
どうかこの類い稀な姫役者を大切に育てていただきたいと歌劇団にお願いしたいです。
和物とかやらなくていいから。
私が観た日、縣千の上着のデコラティブなボタンが音彩唯の髪に絡まってしまい、無理やり取ろうとすると鬘が取れてしまうであろう…事態に。
あーさの芝居は止まることなく続いていて、さすがでしたが、目の前で絡まった髪と格闘する縣千と鬘を押さえる音彩唯がいて、思わず声が出そうに。
咄嗟にさっと上着を脱いで、音彩の前に広げた諏訪さきの機転がカッコよくて上級生は違うと思ったのでした。
スローモーションのような時間で、多分一瞬のことでした。
多少髪のカールは取れましたが、無事絡まりは取れて、何事もなかったように歌う音彩唯も見事でした。
鬘が取れなくて本当によかった。
『海辺のストルーエンセ』噛めば噛むほどいいスルメ作品です。
これから観る皆さま、お楽しみに♪
よろしくお願いいたします。